SRFの施工

1.耐震被覆(SRF工法)について

※耐震被覆(SRF工法)は構造品質保証研究所の特許工法です。

  1. 耐震被覆(SRF工法)の概要
    • SRF工法は「包帯補強」とも呼ばれています。しなやかで切れないポリエステル繊維補強材を接着剤で鉄筋コンクリート造(RC)、鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC)の柱、壁、木造の主要部材等に貼り付け、巻きつける補強工法です。
    • 柱の強度と靭性を大幅に向上させ、大地震に対する安全性を確保することができます。従来工法と比べて改修工事は簡単で、柱1本1層巻きで1時間程度(仕上げは別)と作業時間は短くて済み、また臭気や騒音、大がかりな機材も必要ないため、建物を使いながら耐震改修が可能です。
    • SRF工法の性能と施工性は、大型振動台実験、繰り返し載荷試験及び多数の実施案件で実証され、公的機関の審査・評価を受けています。
  2. SRF概要①SRF概要②
  3. SRF工法の実績
    • オフィスビル、マンション、病院、学校、公共施設等の建築物に加え、新幹線やその他鉄道の高架橋など土木構造物にも使用されています。
    • また3.11東日本大震災で強い揺れを受けた地域でSRF補強を行った建物の被害報告はありませんでした。(※3.11とその後の地震で震度5以上の揺れを受けた地域には461件の実績があります が、問題を生じた事例は一件も報告されていません。)
    • これまでに、物件数:約1,300件、柱本数:約10,000本の補強実績があります。

2.SRF工法の施工手順

  1. 仕上げ材撤去とSRF被覆材の仮巻き
    SRF施工手順①施工対象柱の周囲を養生し、仕上材を撤去した柱にSRFベルトを仮巻きします。モルタル仕上げや塗装仕上げの場合、表面に激しい劣化、浮きがなければ、そのまま施工可能。
    ※仮巻きの他にロールを柱に周回させるなど、他の方法もあります。
  2. 接着剤塗布
    SRF施工手順②接着剤塗布量は0.8㎏/㎡以上とし、くし目ゴテで厚さ0.5㎜程度になるよう均一に塗布します。1回の塗布範囲は接着剤の可使時間内にベルトの巻き付けが完了する範囲とします。
  3. 接着剤
  4. SRF被覆材の巻き付け
    SRF施工手順③柱1周+1面に水平に巻き付けた後、人力でたるみがないよう引っ張りながら、1/4ずつずらし螺旋状にベルトを巻き付けます。
  5. SRF被覆材設置後の確認作業
    SRF施工手順④-1SRF施工手順④-2
    ベルト材を接着し終わったら、ベルト材と補強対象面がムラなく一様に密着し、接着していることを目視、触診、打音検査などにより確認します。浮きを生じた場合は、ベルト材の上から叩きながら押さえ躯体に密着させます。
  6. 巻き終わり
    SRF施工手順⑤巻き終わり部も柱1周+1面に水平に巻き付けて、巻き終わりとします。
  7. 巻き終わり巻き付けの完了
    SRF施工手順⑥巻き付けが完了した後に、耐火や耐衝撃などの要求性能や、施工後の保守管理の容易さに応じて、石膏ボードやモルタル仕上げなどにより、仕上げ工事を行います。